フレーバー調香

フレーバー(食品香料)を開発する上で重要な役割を果たすのがフレーバーリスト(調香師)です。
フレーバーリストは天然にある香り、食欲をそそる香りなど、さまざまな食品をよりおいしくするフレーバーを開発するために数千種類もある香料素材の香りや味の表現と感覚を認識しています。
長年培われてきた高度な分析技術や当社独自の天然物処理方法によって開発された香料素材を活用し、経験豊かなフレーバーリストの感性によってお客様のイメージにあわせた新しい香りを創造していきます。

開発された香料はアプリケーター・エバリュエーターの手によって、実際に飲料や菓子、調味食品などに添加して評価されます。
アプリケーター・エバリュエーターは香料だけではなく、香料が添加される食品の原料や製法についても幅広い知識を持ち、お客様と同じ目線で香料を評価しています。

近年、食品市場は消費者ニーズの多様化、製品のライフサイクルの短命化、低価格化、簡便化に加え、健康志向による減塩化、低糖化、低脂肪化といった流れの中にあり、こうした市場トレンドを踏まえたフレーバーの開発を行っています。

形態研究

フレーバーは幅広い加工食品などに使用され、その加工食品に適した形態に調製する必要があります。
例えば、香り立ちがよく水に溶け、飲料などに使用される水溶性香料、耐熱性や保留性があり、菓子、調味加工食品に使用される油溶性香料、香料ベースを乳化剤や安定剤などを用いて水に乳化、分散させた、飲料、冷菓、佃煮に使用される乳化香料、耐熱性に優れ、分散性が高く、粉末スープ、スナック菓子、即席めんなどに使用される粉末香料など、当社では様々な食品形態に適応するフレーバーの製剤化技術について、お客様のご要望に的確かつ迅速に対応していくために研究開発を行っています。

試飲評価の開発者