新規評価技術TASTING-AROMATCH™を用いたりんごの香味寄与成分の探索

 旬のりんごを皮ごとかじると、凛とした芳醇な香りが口いっぱいにほとばしり、冬の訪れを感じさせます。
 このりんごをかじったときの美味しい香り成分を求めて、曽田香料では食べているように香気を評価する新手法、「テイスティング-GC™」(TASTING-AROMATCHから名称変更)を開発しました。この手法を用いて、旬のりんごの香気成分評価を行ったところ、食品業界において忌み嫌われる成分である2,4,6-trichloroanisole(TCA)がリンゴの香気成分として非常に重要であることを発見しました。
 本研究成果は、第63回香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会(2019年)において「新規評価技術TASTING-AROMATCH™を用いたりんごの香味寄与成分の探索」の演題にて口頭発表を致しました。