日本味と匂学会第53回大会(2019年)において「複合臭に対するマウス嗅覚受容体の応答」の演題にてポスター発表を行いました。
ヒトが感じている香りは様々な成分が混ざり合った複合臭であると言えます。我々はその複合臭中で起こっている「香りの相互作用」(エンハンスやマスキング等) の評価に嗅覚受容体応答が活用可能であると考え、複合臭に対するマウス嗅覚受容体の応答を測定しました。その結果、応答が増強する嗅覚受容体や応答が抑制される嗅覚受容体というように様々な嗅覚受容体が確認できたことから、「香りの相互作用」を嗅覚受容体応答パターンとして"見える化"できることが示唆されました。
なお、本研究は大阪大学と株式会社香味醗酵との共同研究として行いました。